有料会員限定

知らないと損する世界史の新常識・新解釈 中高年のあなたは古い知識のままかもしれない

✎ 1〜 ✎ 10 ✎ 11 ✎ 12 ✎ 最新
拡大
縮小

歴史教科書は書き換えられていく。世界史の新しいスタンダードを知ろう。

エジプト文明は紀元前4000年ごろにさかのぼることができる(Shutterstock/アフロ)

特集「世界史&宗教」の他の記事を読む

中学・高校の世界史教育は、世界史の大きな枠組みと流れを理解することを目的としている。このため出来事の詳細や時代背景、因果関係について学ぶことが少ない。また、世界史への理解が不十分なままに知識を得ようとして、小説や映画、あるいは世に流布する俗説を史実だと勘違いするケースがある。

さらにもう1つ、歴史教育の内容が変わっているのに、古い知識のままということもある。中高年世代以上が学校で教わった内容が、今では否定されていることもある。このページでは歴史の「新しい常識」「新しい解釈」を紹介しよう。

「四大文明」という概念は否定されている

エジプトのナイル川流域、メソポタミアのチグリス・ユーフラテス川流域、インドのインダス川流域、中国の黄河流域に成立した文明を「四大文明」と呼ぶ。4つの地域は気候が温暖で、大河の流域にあって農耕に適していたため、ほかの地域に先駆けて文明が起こり、その後の諸文明の祖となった──。学校でそう教えられた方も多いはずだ。実際、1970〜80年代に発行された教科書にはそうした記述がある。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
日本の「パワー半導体」に一石投じる新会社の誕生
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内