和歌山県の県庁所在地・和歌山市は県北部、紀の川の河口域にある人口35万6000人の中核市である。和歌山市は豊臣秀吉の弟・秀長が1585年に和歌山城を築城してから本格的に開けた街で、江戸時代には徳川御三家の1つである紀州徳川家によって治められ、城下町として発展した。その名残は、住所に「丁」がつく武家町と、「町」のつく商人町に分かれているところにも見られる。

和歌山市は交通の要衝でもある。大阪とは、JR阪和線で和歌山駅と天王寺駅が、南海本線で和歌山市駅となんば駅がつながる。JR紀勢本線は和歌山市駅を起点に紀伊半島をぐるりと周って三重県亀山市の亀山駅までを結ぶ。JR和歌山線は和歌山駅から紀の川沿いに東に進み、奈良県王寺町の王寺駅に至る。このほか南海電気鉄道の加太線と和歌山港線、2006年に南海電鉄から譲渡され地元の和歌山電鉄が運営を引き継いだ貴志川線などがある。