「ibuki」は子どものアンドロイド。自動で表情をつくり、腕を動かせる(撮影:梅谷秀司)

「研究室」は大学4年生から大学院までの数年間を過ごすこともある専門研究の拠点。志望大学の研究室を調べておいたほうが、後悔のない大学選びができる。日本のトップ研究室はどんな研究をしているのか、どうやって入るのか。3つの研究室を取材した。

大阪大学 石黒研究室|本人のやる気を重視

モデルや操作者に与える心理的影響を探るためにモデルと酷似させた「ジェミノイド」、人間と対話できる「ERICA(エリカ)」、対話と移動の機能を持つ「ibuki(イブキ)」……。人間と関わるアンドロイド(ヒト型ロボット)を使った研究を多く手がけるのが、大阪大学大学院基礎工学研究科の石黒研究室だ。

石黒浩教授は人間酷似型アンドロイドの第一人者として海外にもその名が知れ渡っており、2015年にはドバイの国際賞を受賞した。「人と関わるロボットを研究しているのは、ロボットを通じて『自分自身が何者か』を知りたいから。そのために、技術開発と人間理解を同時に進めている」と語る。

石黒研の魅力は、複数あるロボットの研究グループの中から、やりたい研究を選べることだ。ibukiグループに属する博士前期課程(修士)1年生の伊勢尚輝さんは「ロボットのハードの開発を希望したら、そのとおりに配属してもらえた。興味を持って研究に取り組んでいる」と話す。