まつもと・かずや 音声表現コンサルタント・ナレーター。1991年、NHKにアナウンサーとして入局。2016年から株式会社マツモトメソッド代表取締役。

議論を見せるイベントでよくある、数名の発表者(パネリスト)と司会進行役で行われるパネルディスカッション。今回は、このパネルディスカッションの司会進行を成功させる、私なりのコツをお伝えします。キーワードは「準備」「勇気」「感謝」です。

まず、構成から。ありがちなのは、最初にパネリストがテーマについての見解をおのおのの立場から5分ほど話す。次に、進行役がテーマに関連した質問をパネリストに投げかけ、それに全員が順に回答していく。残り10分ほどになったら観客から質問を受け付ける、というもの。

が、これだとまず間違いなく、退屈になります。パネリスト同士の白熱した議論が「用意」されていないからです。議論が偶然盛り上がることもあるかもしれませんが、多くは「いろんな話を聞いたね」で終わってしまうでしょう。