開業から3年以内に8割が潰れるラーメン屋を失敗を重ねながら10年も続けてきたプロレスラーが伝える 「してはいけない」逆説ビジネス学(川田利明 著/ワニブックス/1300円+税/207ページ)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。
[Profile] かわだ・としあき/『麺ジャラスK』店主/プロレスラー。1963年生まれ。栃木県出身。82年、全日本プロレスに入団。94年、第12代三冠ヘビー級王者。2010年、ラーメンと鶏の唐揚げを看板料理として、自身のニックネームにちなんだ『麺ジャラスK』を開店。

2019年のビジネス本で一番の奇書といっても過言ではないだろう。タイトルの長さに目を奪われるが、内容も語り口こそ熱いながら読み手のモチベーションは上がるどころか下がりかねない。「俺がラーメン屋を始める前にこの本を読んでいたら、絶対にラーメン屋だけはやらなかったよ!」と胸を張られても。失敗談から学び、起業を後押しするビジネス本は少なくないが、失敗から学んで起業のハードルを上げてしまうビジネス本は珍しい。

著者の川田利明は平成を代表するプロレスラー。全日本プロレス(全日)に長く所属し、三沢光晴などと1990年代のプロレスブームを支えた。深夜のプロレス中継を見て三沢のエルボーと川田のキックの応酬に心をわしづかみにされた若者も多いはずだ。