ラグビー日本代表の稲垣啓太選手が「笑わない男」として一躍、時の人となった。「へらへらした感じを出したくない。弱い部分を見せたくない」と説明する彼に対し、メディアは何度も「なぜ笑わないのか?」と問い、笑いを誘導する。

プロ意識の下に自身のアウトプットの質に圧倒的な自信があれば、場の空気を読み、笑いへつらう必要などないはずだ。スクラム最前線で体を張り、ベスト8入りに大きな役割を果たした稲垣選手が、その気もないのに笑顔でインタビューに応える必要などまったくない。本当に笑うべき人間はほかにいるのではないだろうか。