エーザイ 専務執行役CFO 柳 良平(やなぎ・りょうへい)1962年生まれ。早稲田大学商学部卒。UBS証券などを経て2009年エーザイ入社。15年CFO、19年6月から現職。著書に『ROE革命の財務戦略』など。(撮影:梅谷秀司)

エーザイでCFO(最高財務責任者)を務めながら、早稲田大学大学院でファイナンス理論を教える理論家が柳良平氏だ。UBS証券時代から、外国人投資家と3000回以上もミーティングし、外国人の考え方にも精通する。柳氏に日本企業の価値を高める方策を尋ねた。

──日本企業の株価は保有資産の割に低めです。向上させるために何が必要ですか。

ざっくりいって日本企業のPBR(株価純資産倍率)は1倍程度。英国では2倍程度、米国では3倍程度で、PBRが1倍ということは、純資産以外の価値がまるで評価されていないことになる。

日本企業が低く評価されている現状を変えるには2つのカギがある。1つはROE(自己資本利益率)の向上、もう1つはESG(環境・社会・企業統治)の強化だ。