まつもと・かずや 音声表現コンサルタント・ナレーター。1991年、NHKにアナウンサーとして入局。2016年から株式会社マツモトメソッド代表取締役。

以前、「伝わるプレゼンテーションをしたいなら、話すのが得意でもちゃんと原稿を作りましょう」とお伝えしました。とはいえ、「原稿やメモを見ながら話す姿は恥ずかしい」とおっしゃる方もいらっしゃいます。そこで今回は、「カッコ悪く見えない原稿の見方」をご紹介します。

私自身は、原稿を読むこと自体は決して悪くないと思うのです。こんな場面、見たことありませんか? 結婚披露宴。新郎のお父さんの締めのあいさつ。おもむろに懐から便箋を取り出して言います。「たいへん緊張しておりますので、事前にメモを書いてまいりました。お許しください」。これってカッコ悪いでしょうか? ほほ笑ましくはあっても、不快には思いませんよね。ちゃんと伝えたい。だからメモを作ってきた。誠実な姿勢で、何の問題もありません。