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アシックスの「猛反省」 原点回帰で米国事業を立て直し

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米国で高機能ランニングシューズが失速。業績浮上に向け新体制で臨む。

本誌:中原美絵子
写真:米ニューヨークにある直営店。スタッフが、客の特性に合わせてシューズを提案している

2020年夏の東京五輪開催まで9カ月。目下の話題の中心はマラソン会場の東京から札幌への変更だが、その背後ではランニングシューズメーカーも熱戦を繰り広げている。 

総合スポーツ用品メーカーの世界2強は米ナイキと独アディダス。ただランニング市場に限れば、日本の老舗メーカー、アシックスも負けてはいない。国内市場ではトップシェア、海外でも首位級のシェアを誇り、同社の収益柱として経営を支えてきた。だが近年、その地位が脅かされる事態に陥っている。

米ニューヨークのセントラルパークの程近くに、マラソンランナーが集うランニング専門店「ジャック・ラビット」がある。マラソンブーム絶頂期の13年、その店のシューズコーナーの棚を占拠していたのは、アシックスのランニングシューズだった。だが今、その棚は米国のランニングシューズブランド「ブルックス」の商品であふれかえっている。アシックスが狙っているのは、そのシェアの奪還である。

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