赤い街ヨシュカル・オラでの講義を終え、次の街トムスクに向かう。トムスクはシベリア連邦管区トムスク州の州都でシベリアの西部、オビ川から分岐するトミ川の河畔にある。ロシアは東西に広大な国のため、自国内で時差がある。今回の講演日程で最初に訪れたカリーニングラードはロシアでいちばん西に位置するために日本との時差は7時間。モスクワやキーロフは6時間だが、トムスクになると日本との時差はわずか2時間、より日本に近い。

ところがせっかく日本に近づいているのに、ヨシュカル・オラから直接トムスクにアクセスする航空便はなく、私たちはいったん西にあるモスクワに戻り、つまり時差は4時間長くなり、飛行機を乗り換えて東にあるトムスクに向かうことになるのだった。

日本でもそうだが、航空便はその多くが中心都市であるモスクワを起点とするために、とりわけ国土の広いロシアでは航空機での都市間移動は少々面倒なことになる。