たかい・ひろゆき 神戸大学経営学部卒業、住友商事入社。非鉄金属本部で17年間、うち7年間は英国ロンドンで貴金属や、銅・アルミなどベースメタルの取引を担当。その後、金融事業本部長やエネルギー本部長を経て、住友商事グローバルリサーチ社長。2018年4月から現職。(撮影:梅谷秀司)

当地ワシントンでは弾劾の嵐が吹き荒れている。民主党のペロシ下院議長はトランプ大統領が重大な憲法違反を犯したとして、9月24日、議会下院で弾劾調査を開始すると発表した。

事件の発端はその2カ月前の7月25日、トランプ大統領がウクライナの新大統領への祝辞の電話で、政敵であるジョー・バイデン氏とその息子のウクライナでのビジネスに関する調査を依頼したことだ。これが軍事援助の見返りだったのではないかというのである。

その電話の前日には2016年大統領選挙にまつわるロシア疑惑を調査したモラー特別検察官の議会証言があり、そこで決定的な新事実が出なかったことに気をよくした大統領が、思わず不用意な言動に及んだのではないかと思われる。