まつもと・かずや 音声表現コンサルタント・ナレーター。1991年、NHKにアナウンサーとして入局。2016年から株式会社マツモトメソッド代表取締役。

会社の人事部門の方から受ける相談で多いのが、学生の面接の仕方です。この連載では伝え方に重きを置いてきましたが、今回は話の引き出し方についてお話しします。

最初に、人事・採用の専門家、人材研究所の曽和利光さんに聞いた、採用面接の基本をご紹介します。曽和さんによると、大切なのは「意見より事実」。「こんな場合あなたならどうするか」「自己アピールをしてください」などの、学生の意見が入ってしまう質問をするのではなく、どんなことをしてきた人なのか、事実を聞くことを心がけるべきだといいます。事実といっても重視するのは結果ではありません。結果を生み出した行動と、そこから類推できる思考や行動の傾向、すなわち「人となり」を見ることに重きを置くのがお勧めとのことでした。

一方で、「人となりを評価できるレベルまで事実を把握するには、具体的な話が出るよう丁寧に質問する必要がある。そこが難しいんです」ともおっしゃっていました。