ながお・かずひろ 阪神大震災をきっかけに1995年に兵庫・尼崎市で長尾クリニックを開業。365日24時間の外来と在宅医療を展開。在宅医療のオピニオンリーダー。延命治療を施さない平穏死の推進などでも活躍。

自宅や介護施設で最後まで暮らしたい──。こうした願いをどうすればかなえられるか。「在宅」医療に奮闘してきた第一人者に、その課題やヒントを聞いた。

最期を自宅で迎えるか施設で迎えるか。子が親の最期の場所を考える場合、まず大切にしてほしいのは親の思いだ。希望がかなわず、無念な最期を迎える親は多い。独居の高齢者のほうが、実は希望どおりに自宅で最期を迎えられるという皮肉な現実もある。

親の希望はわかるが、仕事があるから自宅で介護するのは難しいと思い込む子も多い。ただ最初から無理と諦めるのは早計だ。デイサービスやショートステイなどの介護保険サービスを使えば、在宅介護のハードルは下がる。