大規模デモによる政治危機に香港が陥ってから4カ月が経つ。だが、事態収束のメドはまるで立っていない。

きっかけは、犯罪容疑者の中国本土への引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案だった。これが引き金となり、本土の「共産党支配」から香港の「法の支配」を守ってきた1国2制度の壁が壊されるとの恐怖感が広がった。

無理もない。何しろ新疆ウイグル自治区の「再教育施設」で少数民族を拘束し、人権派の弁護士や活動家を投獄してきたのが中国共産党だ。習近平国家主席が掲げる「中国の夢」は香港市民にしてみれば悪夢以外の何物でもない。