東京で開催されたAdvertising Week Asia 2017に、日本マクドナルドをV字回復させたサラ・カサノバ氏が登壇した。印象に残っているのが、改革までの道のりを振り返った「コンプレイセンシーとの闘い」という言葉だ。

横文字が多いマーケティングの世界でも、「コンプレイセンシー」は日本では耳慣れない言葉だろう。しかし、英語ではよく使われるビジネス用語だ。辞書には「自己満足」などとあるが、これだとちょっとニュアンスが伝わりづらい。

例えば、「英語を勉強しなくては」と思っているとする。英語ができたほうがいい、現状を変えたほうがいいということと、その理由はよくわかっている。それでも踏み出せないのは、「でも、今すごく困っているわけでもないし」と、現状に悪い意味で満足しているからではないか。この状態こそがコンプレイセンシーだ。