2019年8月、上海で開催された世界人工知能大会では、さまざまな取り組みが紹介された(ImagineChina/アフロ)

人工知能(AI)とバイオテクノロジー(生命工学)は私たちの生活をよりよいものに変え、さらなる長寿をもたらす可能性を秘めている。だが私には、これら2つの技術が組み合わさったときのインパクトが過小評価されているように思えてならない。

AIと生命工学は目覚ましい進歩を遂げている。生命工学のコストパフォーマンスは急速に向上し、2001年時点で30億ドル(約3200億円)かかっていたヒトゲノムの解析コストは約1000ドル(約10.6万円)まで下がった。10年前には何カ月も要した解析作業も1時間足らずで済むようになっている。AIも現在のペースで進化が続けば、世界的な経済効果は30年までに15.7兆ドル(約1660兆円)に達すると試算される。これは現在の中国とインドの経済力を足し合わせた額よりも大きい。