情報機関の内部告発で発覚したウクライナ疑惑をきっかけに、トランプ米大統領弾劾の機運が再び高まってきた(編集部注:トランプ氏には大統領選挙の民主党有力候補、バイデン前副大統領の息子の現地での汚職を捜査するようウクライナ大統領に圧力をかけた疑いが浮上している)。

有権者の大多数は、おきてを破り、事実をねじ曲げ、国の分断に拍車をかけるトランプ氏にいいかげんうんざりしている。だが、米国政治に自浄作用を期待するのは間違いだ。待っていてもワシントンに白馬の騎士は現れない。トランプ氏に責任を問えるのは最終的に国民をおいてほかになく、何よりもまず選挙で「ノー」を突きつけなくてはならない。必要なら街頭デモにも打って出るべきだ。

一般に米国の政治制度や合衆国憲法は美化されすぎていて、米国の自由や民主主義は安泰だと信じ込んでいる人が多い。だが、このような理解は事実に反する。民主主義や自由は人々が行動することで生まれ、守られるものだ。米国とて例外ではない。