メーカーにとって、ブランディング費と流通対策費は表裏一体の関係にある。

塩が専売だった頃、食卓塩はただ「食卓塩」として売られており、ブランドはなかった。生活必需品を独占していたので流通対策が完璧で、ブランディングにお金や人員を使う必要がなかった。

また、アップルのように強力なブランド力がある場合は、バイヤーとの交渉に流通対策費はほとんど必要ない。消費者はそのブランドを目的に来店するので、メーカーは初めから優位にあるのだ。

大半のブランドはそうはいかない。広告を使い趣向を凝らしたコンセプトで消費者を引きつけつつ、流通対策費を駆使してバイヤーと交渉し店頭の棚を確保しなくてはならない。ブランディング費と流通対策費のバランスは、多くのメーカーにとって経営課題だ。