「最近の総理を見ていると、近いうちの選挙はなさそうだ。4選もない…」。永田町界隈からそんな声が漏れ伝わってくる。

最近の安倍首相は「らしくない」。任期中、2度目の消費増税を実行しただけでなく、「全世代型社会保障改革」に取り組む。焦点になるのは、75歳以上の医療費自己負担額を2割に上げることだ。団塊世代の先頭が後期高齢者となるのは2022年。施行までの周知期間を含めれば、来年中には決めなければならない。文字どおり「俵に足が掛かった」状態だ。そこに踏み込むからには、来年の総選挙はないだろう。何しろ団塊世代は「アベ嫌い」が多いのだから。

これまで「財務省嫌い」で、財政再建には背を向けていた安倍政権が、放置してきた宿題に取り組み始めたのはなぜか。「立つ鳥跡を濁さず」の心がけなのだと考えると、不思議とつじつまが合う。