世を騒がせている米トランプ政権だが、問題のほとんどはトランプ大統領が自ら作り出したものだ。ここに来てトランプ氏の行動が以前にも増してでたらめなものになってきたのは、大統領選挙が来年に迫ってきたからにほかならない。数々の訴訟にさらされているため、何としても再選を勝ち取らねばと焦っているのだ。

職権濫用の証拠が次から次へと浮上する。大統領は利益相反を避けるため個人資産を白紙委任信託(ブラインド・トラスト)に移すのが通例だが、トランプ氏はこれを拒んだ。憲法を無視し、外国政府からカネを受け取ったかどで提訴されてもいる。サウジアラビア政府などがトランプ氏のホテルをひいきにしているのは、こうした癒着の一例にすぎない。

8月の主要7カ国(G7)首脳会議では、自身がマイアミ近郊に所有するゴルフリゾートを次回会議の会場にしようと言い出した。ある調査によると、大統領に就任してから今年7月半ばまでに自らが所有するゴルフ場で194日間を過ごし、推計1億ドル超が一族の事業体に流れたという。