極右政党「ドイツのための選択肢」の党大会。極右が台頭しているのは、所得格差が原因だ(ロイター/アフロ)

11月にベルリンの壁崩壊30周年を迎えるドイツだが、気分は暗い。とくに旧東ドイツ地域の住民はとてもお祝い気分にはなれないだろう。

旧東側では「自分は2等国民だ」と考える住民が3人に1人を超す。1990年に東西ドイツが再統一されたとき、東側の人々は西側と同じ豊かな生活が送れると期待したが、そのような繁栄は訪れなかった。これでは東側住民の考え方や感情、投票行動が西側と違ってくるのも当然だろう。実際、1つの国でありながら2種類の国民を抱えるのがドイツなのだ。

こうした現実は9月1日の州議会選挙でも浮き彫りになった。排外主義的な右派政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が東側のザクセン州とブランデンブルク州で第2党にのし上がったからだ。得票率は同党が普段、西側で手にしている数字の2倍に達した。