やまぐち・あきお 1964年生まれ。大阪工業大学工学部卒業。87年日本IBM入社。2000年問題対策担当や金融サービス担当などを経て、16年専務執行役員。17年米IBM経営執行委員。19年5月から現職。(撮影:佐々木 仁)
クラウド化やIoT(モノのインターネット)化など、IT環境は激変した。そうした中、日本IBMでは7年ぶりに日本人生え抜き社長が誕生。日本企業のデジタル化を牽引してきた同社の成長戦略を聞いた。

──日本IBMは長い歴史があります。自社の現状をどう見ていますか。

昭和の頃にコンピューターが導入されたときからIBMはずっと時代のニーズに合ったシステムを提供してきた。何十年もお客様とともに基幹システムを作ってきて、各業界のスキルを持った社員がたくさんいることが生きている。

ただ、今は変化のサイクルが短くなってきている。日本でもそれを加速しなければいけない。日本IBMは革新的でないと昔は言われたが、そんなことはない。コミュニケーションが苦手だっただけだ。外国人社長の下、米IBMにも日本の熱心さと能力をアピールできた。

──クラウド事業ではアマゾンのAWSやマイクロソフトのアジュールに後れを取っています。