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iPhoneは中国・インド市場を攻略できるのか 巨大マーケットでの新しい戦略とは?

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アップルは現在、iPhoneビジネスの立て直し策に取り組んでいる。定評のある技術力、製品力、ソフトウェアとサービスを絡めたユーザー体験の高い完成度、そして他のテクノロジー企業と比較して圧倒的なブランド力を有しているのがアップルだ。

しかしそれらをもってしても、現在のスマートフォン市場の飽和と新興国における廉価モデル志向、もしくはそうせざるを得ない状況を作り出しているドナルド・トランプ政権のアメリカ・ファースト=米国回帰政策、という大きなトレンドに抗うことができていない。

とくに、2014年以降大きな成果を上げた中国市場、そしてアップルが戦略的に重視しているインド市場は、それぞれ別の理由で問題が多い。

「アップルはハードウェア、ソフトウェア、サービスを一体的に統合してユーザー体験を作っている」とのメッセージを繰り返したティム・クックCEO。その価値をいかに伝えるかがカギとなる(筆者撮影)

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製品力で後追いになる中国市場

中国市場におけるアップルの存在感は小さいわけではない。そもそもほとんど全てのアップル製品は中国にある工場で組み立てられており、部品を含むサプライチェーンを通じた雇用と産業を創出する点において、中国政府にとって無碍にできない存在だ。

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