まつもと・かずや 音声表現コンサルタント・ナレーター。1991年、NHKにアナウンサーとして入局。2016年から株式会社マツモトメソッド代表取締役。

前回の記事では、いきなりスライドは作らず言いたいことをすべて書き出す、というお話をしました。今回は、プレゼンテーションで最も大切な、話の組み立て=ストーリー作りです。

ストーリーというと、世界的な講演会「TED」のようなプレゼンをイメージされる方も多いと思います。私のお客様でもあんなふうにやりたいという方は少なくありません。確かにかっこいいですよね。でも、ビジネスの現場でのプレゼンには向かない気がします。TEDの講演は18分の中で、自分の得意分野や経験を語ることから始め、そこから導き出された普遍的なアイデアを提示し、聴衆の行動の変化を促す、という形が多いようです。しかしビジネスでは、前段の「自分語り」がまどろっこしく、聞いている人に「で、本題は?」と思われかねないのです。