歓迎の人たちに笑顔で手を振る天皇ご一家(毎日新聞社/アフロ)

8月19日午後。栃木県のJR那須塩原駅前には、那須御用邸での静養に向かう天皇ご一家を歓迎しようと、到着の1時間前から約400人が集まっていた。気温31度。照りつける太陽に汗が噴き出る。やがて歓声が上がり、ご一家が姿を見せた。

「暑い中、待っていただきありがとうございます」。天皇皇后両陛下は、相手の目の高さに合わせるようにしゃがんだり立ったりを繰り返しながら移動し、触れ合いは30分も続いた。

天皇陛下は地元の高校に通う女子生徒に「何年生ですか」と尋ね、「高校3年、受験生です」と聞くと「愛子と一緒ですね」。1週間後にテストを控えているという話に雅子さまは「愛子も」と応じ、愛子さまは「お互い頑張りましょう」と笑顔を見せた。

「お優しい方たちでした。令和はきっと平和で、いい時代になると思いました」。女子生徒の感想に、ご一家の“垣根の低さ”が改めて感じられた。

5月1日、126代の天皇に即位した陛下は、国民の代表に初めて会う「即位後朝見の儀」で「上皇陛下の歩みに深く思いを致し、(略)常に国民を思い、国民に寄り添いながら、象徴としての責務を果たす」と誓った。昭和天皇の崩御により28歳で皇太子となったプリンスも還暦間近の59歳。皇太子の期間は平成の時代と同じ30年余になる。

公務の改革に強い意志