[鎌倉の外国人観光客]中国人旅行者は旅行攻略サイトを参考に行き先を選ぶ

京成電鉄本線の京成小岩駅。筆者の自宅の最寄り駅に、スーツケースを引く中国人旅行者の姿が1年ほど前から目立つようになった。成田国際空港、羽田空港のどちらにも約1時間でアクセスできる便利な立地とはいえ、日本人にすらそこまで知られていないこの場所になぜ集まるのだろう。不思議に思って話しかけてみると、「旅行攻略サイトにお薦めの民泊地って載ってたからね。そのアドバイスに従っただけ」との答えが返ってきた。

また先日、中国の友人からこんな連絡があった。「今度、東京に行くんだけど、食品サンプル製作の体験をしてみたいんだ。一緒に参加しない? 旅行攻略サイトに載ってたんだけど、めちゃくちゃ面白そうだ」。

と、こんな具合に訪日中国人から「旅行攻略サイト」なるものの話を聞く機会が増えてきた。旅行攻略サイトとは「個人旅行客向けの旅行情報および旅行記を掲載する口コミサイト」で、馬蜂窩(マーフォンウォー)、去哪儿(チューナー)、窮游網(チョンヨーワン)が代表格だ。

最大級の馬蜂窩で「東京」をキーワードに検索してみた。地図や路線図、見どころなどをまとめた電子書籍が無料で入手できる。内容もデザインも日本の旅行ガイドブック並みのクオリティーだ。だが、こうしたコンテンツよりも人気なのが、「游記」(旅行記)だ。東京だけでも「中国語だけで親子ローカル東京旅行」「3日間暴走、東京ディズニーランド+シー」など、多くの体験記が掲載されている。

旅行記は一般旅行者が書いているというのが表向きだが、実際には執筆をなりわいとする中国版インフルエンサー、KOL(キーオピニオンリーダー、→関連記事へ)によるものが多い。親しみやすい日記のような文体ながら、ビザの申請から空港での荷物のピックアップ、わかりやすい地図まで、実用的な情報がちりばめられている。