カシオはGAKUHANとして海外では関数電卓を普及させる一方、国内では電子辞書を高校などの推薦教材として販売している(撮影:尾形文繁)

インドネシアのビルの一角にあるセミナー会場で、現地人の数学教師が一心に電卓を操作する。指導しているのはカシオ計算機の社員だ。カシオは昨年9月、インドネシア教育文化省と科学・技術・工学・数学(STEM)教育分野において同国の教師や学生の能力開発に寄与するためのパートナーシップ契約を締結した。狙いは関数電卓の市場開拓だ。

関数電卓とは通常の電卓に備わっている四則演算や百分率の計算機能以外に高校数学で学ぶような微積分や対数、三角関数などの計算機能を持つ電卓のこと。通常の電卓は日本で廉価品なら数百円で購入できるが、関数電卓は数千円、高いものでは数万円する。