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「金融庁はノルマの問題をすごく重視している」 インタビュー/金融庁長官 遠藤俊英

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えんどう・としひで 1982年東京大学法学部卒業、旧大蔵省入省。金融庁では、総務企画局参事官(金融危機対応担当)、監督局銀行第一課長、総務企画局総務課長などを経て、検査局長、監督局長を歴任。2018年7月から現職。(撮影:梅谷秀司)

特集「かんぽの闇・金融商品の罠」の他の記事を読む

収束が見えないかんぽ問題。金融商品の販売実態をどう見ているのか、遠藤俊英・金融庁長官に聞いた。

──かんぽ生命では、法令違反を受けた金融庁の届け出事案も増えています。→関連記事へ

件数の多寡についてコメントはしない。届け出事例があれば通常の監督業務として「いったいこれは何なのか」と個別にヒアリングし、事実関係を確認している。

届け出事例とは別に今回の件(不適切募集)は、東洋経済の記事(2018年1月20日号「保険に騙されるな」、同11月24日号「保険の罠」)やテレビの報道(同4月24日、NHKクローズアップ現代+「郵便局が保険を“押し売り”⁉」)もあり、昨年あたりからヒアリングを行った。いろいろな話を踏まえて、どこまで自分たちで深掘りするのかについて隔靴掻痒(かっかそうよう)の感があり、5月末に公式な形での報告徴求命令を行った。

──6月末、かんぽ生命は不利益変更の可能性がある契約の件数を公表しました。

それは報告徴求に対する回答ということだろう。

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