エムスリーやZOZOが、上場後の理想的な成長イメージだという。(写真右から元ミクシィ社長の朝倉祐介氏、元DeNA取締役の小林賢治氏、元ゴールドマン・サックスの村上誠典氏)(撮影:梅谷秀司)

大型の資金調達が次々行われるなど、日本のベンチャー市場は活気づいている。一方で、上場後に成長の止まるベンチャー企業が多いのも事実。新産業の主役になるプレーヤーはまだ少ないのが現状だ。

この問題に危機感を抱くのが、元ミクシィ社長の朝倉祐介氏(37)らが2017年7月に創業したシニフィアンだ。朝倉氏のほか、元ディー・エヌ・エー取締役の小林賢治氏(41)、元ゴールドマン・サックス投資銀行部門の村上誠典氏(41)が共同代表を務める。創業初期はベンチャー向けのメディア運営などを行っていたが、2019年6月にみずほキャピタルと共同で200億円の新ファンド「THE FUND」を立ち上げ、一気に知名度を上げた。

THE FUNDは、株式上場を目前とする成長期のベンチャーに投資する。運営会社の出資比率はシニフィアン66.66%、みずほキャピタル33.34%だが、ファンドの資金自体は、みずほ銀行が199億円を出資する。

日本のベンチャーが上場前後でつまずく原因の1つは、企業価値(時価総額)50億〜1000億円の間を支える投資家が不足している点にあるといわれる。THE FUNDはここを埋めるべく、「上場後も一定期間株式は売却せず、長期的に保有し投資先を成長軌道に乗せていく」(朝倉氏)。