(撮影:今井康一)

2018年のIPOで最も注目を集めたフリーマーケットアプリ運営企業、メルカリの株価が冴えない。

昨年6月上場時の初値は公開価格3000円を大きく上回る5000円をつけたが、足元では3000円前後の水準が続く。「本業である国内のフリマアプリ以外の事業で成功が見えない」(証券業界関係者)ことが、株価低迷の原因になっているとみられる。

株価下落のきっかけは、昨年8月の通期決算発表だ(決算期は6月)。米国事業への投資がかさみ、営業赤字幅が拡大したことが投資家に嫌われた。その後も同12月に英国子会社の解散で特別損失を計上し、株価は一時1700円台まで落ち込んだ。

「成長企業というイメージでメルカリ株を買ってくれた個人投資家が一気に離れてしまった影響が大きかった」。メルカリの長澤啓CFOはそう振り返る。