会話形式で施工管理ができるアプリを提供するオクトの稲田氏(撮影:尾形文繁)

「電話とファクスと車移動に追われている建設現場の人たちの日常を、もう少し楽にできないか」

そんな思いで施工管理アプリ「&ANDPAD(アンドパッド)」を開発・提供しているのがオクトの社長、稲田武夫氏(34)だ。スマートフォンベースのアプリで、工程表、地図、進捗状況の写真、職人の報告などが共有できる。

ユーザーからは「進捗の連絡や書類の受け渡しを効率化でき、1日平均45分の業務を軽減できた」と高評価。2016年のリリースから約3年で導入社数は1600社を突破。管理する施工案件は130万件を超えた。利用料は月3万6000円からで、継続利用率は99%を超える。

稲田氏は慶応大学卒業後、リクルートに入社。新規事業の創設に携わった後、14年に独立。実家のリフォーム時の苦労からリフォーム会社検索サイトを立ち上げた。

全国のリフォーム会社を訪問するうちに、施工管理者が進捗管理などに四苦八苦する姿を目の当たりにする。

そしてアプリ開発に着手。だが、案件によって工期や工事の種類などは異なる。試行錯誤を繰り返し、リリースまで1年を費やした。人間関係が密な建設業界で信頼を得るために、リアルな場での説明会も月70回以上開催している。