藤田氏はIT業界から金融の世界へ飛び込んだ(撮影:尾形文繁)

資産運用サービスを展開するクラウドポートが、今年7月に開かれたベンチャーの登竜門といわれるコンテスト「IVS LaunchPad(ローンチパッド)」で優勝し、脚光を浴びている。

運営する「Funds(ファンズ)」は、お金を借りたい事業者と投資家をインターネット上で結び付ける。と言っても、一般的なソーシャルレンディング事業者のように、自らファンドを組成して集めた資金を未上場企業などに貸し、高い利回りを投資家に提供するのではない。企業と投資家をつなぐ「場」を提供するのが特徴だ。借り手は上場企業やベンチャーキャピタルが出資する企業が中心で、予定利回りは3%前後が多い。

投資家の人気は高く、今年1月のサービス開始から半年で1万人の会員を獲得。募集金額1億円、利回り3%の案件が39秒で満額になるなど、即時完売するケースが多い。

藤田雄一郎社長(39)はサイバーエージェントの出身で、「(金融に対して)アウトサイダーだからこそできる発想が強みだ」と語る。

8月5日に、伊藤忠テクノロジーベンチャーズや三菱UFJキャピタルなどから7億円を調達。出資企業の基盤を生かして案件数を増やし、2021年末までに取扱額1000億円を目指す。