貧困率、予防接種率、平均寿命の伸長などで世界は大きな進歩を遂げてきた。反面、進歩がひどく遅れている分野もある。その1つが教育の男女平等だ。

国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「グローバル教育モニタリング(GEM)リポート」(2019年版)は、就学率の男女平等が進んだ反面、女子よりも男子で中等教育から脱落する生徒が増えるという新たな問題が出てきたと指摘する。就学率を重視する政策の欠陥が露呈したのだ。

もちろん、貧困国では学校に通う女子を増やすことが今でも極めて重い課題となっている。ただ、就学率の男女平等は最終目標ではなく、出発点にすぎない。教育の男女不平等を解消するには、背後にある根本要因にも働きかけていく必要がある。