ひぐち・やすゆき 1957年生まれ。大阪大学工学部卒業後、松下電器産業(現パナソニック)入社。2015年に日本マイクロソフト会長退任後、17年パナソニックへ復帰。代表取締役専務執行役員も兼任。(撮影:尾形文繁)

──コネクティッドソリューションズ(CNS)社が中心となる「現場プロセス」領域が、基幹事業に位置づけられた意味はどこにあるのでしょうか。

2017年にグループのBtoB事業が集められてできたCNS社は、航空機内エンターテインメントシステムや電子部品などの実装機、プロジェクター、決済端末などを提供している。ただ、近年は商品を大量に生産・流通させるモデルではなく、個々の消費者ニーズに合った商品を届ける「消費者起点のサプライチェーン」が求められている。そのため、これからは個別の製品・サービスの提供にとどまらない、ソリューションビジネスにシフトしていく。

中でも重要となるのが、現場プロセスイノベーションだ。消費者ニーズの多様化や産業のデジタル化、さらには労働者不足もあり、現場の業務プロセスは複雑化している。そこで、工場内の製造装置や物流施設、小売りの現場をデジタル化することによって自動化していく。

──産業用ロボット制御のシステムソフトウェアを手がけるベンチャーへの出資もしました。