(タカス / PIXTA)

まずは下の「チェックポイント10」をご覧いただきたい。いくつか当てはまる人は、勘違いが大きく注意が必要だろう。とくに「認知症はまだまだ大丈夫」「結局何とかなると思っている」「うちの家族は……もめることはない」にチェックが入ったかどうかは重要である。

勘違いしないためのチェックポイント10

□終活はテレビや雑誌で見て大抵のことはわかっている
 □何もしなくても、万一の際には家族がいいように取り計らってくれる
 □うちの家族は仲がよいので、介護や相続でもめることはない
 □わが家には遺言書は必要ない
 □100歳までは生きないので、お金のことは心配していない
 □認知症はまだまだ大丈夫
 □介護状態になったら配偶者に頼るか介護施設に入ればよい
 □金融機関は信頼できるのでさまざまなサービスを利用したい
 □弁護士、税理士、司法書士など専門家は皆、能力が高い
 □結局何とかなると思っている

親の介護などの問題が実際に起きたとき、きょうだい仲がよければ、話し合いできる環境がすぐに整うのかもしれない。しかし、現実の状況はそんなに甘くない。

親の介護のためにお金を出し合う、3時間かけて定期的に介護に向かう、手続きのため仕事を休んで駆けつける……。深刻な問題がどんどん具体化し、誰が何をするのかという役割分担が複雑になってきたところで、話がまとまらなくなってしまうのである。

事態が動き出すのは、親が80歳を超えたあたり、子世代が50〜60代ごろが多い。子世代のきょうだい間の収入や生活、仕事環境の違いが浮き彫りとなり、そこに、それぞれの配偶者も関係してくる。

しかも、「親の万一のとき」は突然始まる。家族は戸惑いながら、あたふたと対症療法的な対策を行うしかなく、それにより、親のお金はどんどん失われていく。一方、教育費負担の大きい子世代は、始まった当初は親の介護費の負担まで増えていくとは思っていない。

親が70代のうちに終活を