イラスト:髙栁浩太郎

葬儀の種類は、「家族葬」「自由葬」「会館葬」「音楽葬」「生前葬」など、さまざまだ。「○○葬」と「葬」がついたものだけでも、30を超えるかもしれない。

なぜそんなに多いのかというと、葬儀を分類する基準が複数あり、さらに分類基準ごとに複数の種類があるからだ。

例えば、「家族葬」は規模、「自由葬」は宗教形式、「会館葬」は場所という分類基準に基づいた分類である。そして、場所で分類した葬儀の種類には、「会館葬」のほかに、「自宅葬」「教会葬」などがあるといった具合だ。

このようにたくさんある葬儀の種類の中で、最も重視しなくてはいけない基準は「規模」(参列者数)である。なぜなら、規模こそ、葬儀を組み立てていく基本要素であるからだ。これは「宗教形式」「場所」「故人の希望や家族の要望」「葬儀費用」などのすべてに関わる項目である。

家族葬は90年代から

「規模」によって分類できる主な葬儀には、「一般葬」「家族葬」「1日葬」「直葬」がある。この4種類のうち、「1日葬」と「直葬」は、葬儀の一般的な流れを省略したものだ。以下では、この4種類について、①特徴、②費用の目安、③ほかの葬儀と比べた際のメリット・デメリットなどについて説明する。

「一般葬」は、家族・親族のみならず、故人と生前に付き合いがあった学校、職場、近隣、趣味のサークルなどの人たちや、喪主と関係のある人たちを招いて行う葬儀である。

昔は一般葬という言葉はなく、1990年代後半に家族葬が登場してきたことにより使われるようになった。家族葬が故人の家族・親族や親しかった友人などだけで営む葬儀であるのに対し、従来ある葬儀を一般的な葬儀=一般葬と呼ぶようになった。