米中両国は7月末に中国・上海で通商交渉を再開した。制裁合戦のエスカレーションはひとまず止まったが、対立の長期化は避けられそうにない。

中国の持久戦戦略については本欄でも再三指摘してきたが、ここに来て注目すべき動きが出てきた。中国も「環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)」に参加すべきだという議論が、中国国内で力を得てきたのだ。米国がTPP(環太平洋経済連携協定)から離脱した後に、日本など11カ国が成立させた自由貿易協定である。

6月に日中の有識者を集め北京で開かれた会議で、中国の経済学界の重鎮である余永定氏は、「中国はCPTPP参加を検討すべきだ」と発言した。中国政府の高官からも同様のコメントが聞かれるようになった。