一見、島の集落と見分けがつかない「星のや竹富島」

「まるで昔の竹富が戻ってきたようだと、島のおじい、おばあが喜んでいる」。竹富島を守る会の阿佐伊拓会長は、すっかり島になじんだ星野リゾートの運営する「星のや竹富島」について目を細めて話す。

2012年の開業から7年。琉球古来の手法で建てられた離れが48室で、敷地内も島の集落を忠実に再現している。

竹富島は石垣島からフェリーで約10分。沖縄本島より台湾に近い。島全体が国立公園で、沖縄の原風景と称される集落や静かなビーチがある。

竹富島の住民は島の開発に敏感だ。星のやの立つ土地は、直近まで外資系ファンドの所有だった。それを買い戻したいという住民が、星野リゾートに相談を持ちかけた。

星野リゾートは土地と建物の所有者を分け、将来は財団法人などの形で住民が土地運営に参加する仕組みを可能とし、開発計画を進めた。

ただ、開発に反発する住民もいた。星野リゾートの星野佳路代表も「最初は交渉がうまくいかなかった」と振り返る。だが、2年に及ぶ対話でまとめ、計画は実現した。

新たな開発には反対の看板が

再びのリゾート計画