「その鶏はサンドイッチになるために道路を渡った」。いったい何のことだ? これは米国のバーガーキングが2018年に実験的に制作したCMのナレーションだ。「このCMはパターン認識能力を持ったディープラーニング(深層学習)アルゴリズムに、いくつものCMとリポートを学習させて制作された。AI(人工知能)はさまざまな業界で実用化されている。広告制作もその例外ではない」。プレスリリースはまことしやかにそう語る。

このプロジェクトの名前はAOR(Agency of Robot)。「これはAOR(Agency of Record:メインの広告代理店)に代わるまったく新しいビジネスモデルになるだろう」とプレスリリースは続ける。だが、米国の消費者にはこれがジョークだとすぐわかる。バーガーキングとそのAOR(メイン広告代理店)David Miamiは、最新のテクノロジーをちゃかした広告キャンペーンで有名だからだ。