(Jiw / PIXTA)

定年に縛られずに長く働きたい場合、社外でも通用する専門性を身に付けることが重要になる。そのために役に立つのが資格の取得だ。自分の持つスキルを客観的に証明できるだけでなく、転職や独立の道も視野に入る。

ビジネスパーソンがこれから取得するなら、どの資格がいいのか。自分のこれまでのキャリアや職種と相性のいいものを選ぶと、効率がよい。

手始めに難易度がそれほど高くない資格から挑戦してみよう。財務・会計や経営に関わる仕事なら、日商簿記検定3級やビジネス会計検定3級から始めてみる。基礎を習得できるだけでなく、試験内容が重複している中小企業診断士や税理士など難易度の高い資格にステップアップしやすい。

ステップアップの幅が広いという意味では、宅地建物取引士もお薦めだ。不動産会社は、業務に従事する者5人につき1人以上の割合で専任の宅建取引士を置く義務があり、業界全体で根強いニーズがある。学習内容は民法が基本になるため、マンション管理士などの不動産関連資格だけでなく、行政書士や司法書士の資格取得にも展開しやすい。

ゼネラリストの道を歩んできて、専門分野をなかなか絞り込めないという場合には、難易度の低い資格を複数取得してみるのも1つの方法だ。

「簿記3級やTOEIC500点、情報処理の基礎を習得できるITパスポートを取得すると、経営、語学、ITの知識が一通り身に付き、自分がどの分野に向いているかも判断しやすい」

『40歳からは「この資格」を取りなさい』(中公新書ラクレ)の著者で資格コンサルタントの高島徹治氏はそう話す。

取得するだけではダメ、差別化の手段を考えよう