会社員であっても、いつまでも組織に依存はできないもの。では、いかにして長く働き続けるキャリアを構築するか。ここでは独立や転職といった道を選んだ6人に、決断の背景を聞いた。

松本晃秀さん(50)は工業系の高等専門学校を卒業後、日本航空(JAL)に入社。航空機の整備士として働いた。多忙を極めた30代半ばの頃、「40代以降もこのまま会社で忙しく働くことに疑問を持った」(松本さん)。

当時、始めていたのが知人向けの語学学習の無料相談だった。松本さんはもともと英語学習が趣味。20代以降にフランス語やアラビア語、中国語なども幅広く学び、「効率的に語学学習する仕組みに興味を持っていた」(同)。スマートフォンを活用した英語学習のノウハウも築き、出版も果たした。

松本さんは英語ができたことで、海外の適性診断の理論にも興味を持った。その理論を生かし、個人がライフワークに出合うためのコーチングも開始。こちらも知人向けに無料で手がけた。

折しも30代後半、JALが経営危機に陥った。自身は希望退職の条件に当てはまらなかったが、経営破綻後に独立を決行。その決断を後押ししたのは、社外での3年間の無料相談だったという。