在職者訓練は夜間や土日に実施(写真は東京都立中央・城北職業能力開発センター)

「在職中に第2種電気工事士の実技試験対策の訓練を受けて資格を取った」

そう話すのは、現在ビル管理会社に勤務するNさん(30代男性)だ。職業訓練校に1年間通ったものの資格取得にまで至らなかったため、就職後に試験対策で在職者訓練を活用したという。「合格ラインの手前ぐらいまで実力を引き上げることができた。とてもいいコースだった」と振り返る。

公共職業訓練のうち、失業手当をもらいながら通える離職者訓練はよく知られているが、在職者向け訓練もある。主に中小企業で働く人を対象に国や都道府県が実施しており、資格試験対策のほか、IT技能を高めたり、機械や建設など専門分野の知識を深めたりする講座などが用意されており、学び直しにもってこいだ。

在職者訓練は原則として、土日と夜間に開講される。1カ月程度の短期間に数回開催され、受講料は1万円以内に収まることが多い。希望者はネットやはがき、ファクスで申し込み、応募者が定員を超えた場合のみ抽選になる。

東京都の場合、毎月50コース前後が開講されている。実地に即した技能や知識が学べるため(記事下表)、大学などの市民講座とは違う実用メリットが得られる。

ただNさんはこう話す。