イスタンブール市長選挙で野党連合の候補が勝利し歓喜する支持者たち(AP/アフロ)

今年5月、トルコのエルドアン大統領が自らの息のかかった高等選挙委員会を通じ最大都市イスタンブールの市長選挙のやり直しを命じたとき、世界に不安が走った。だが、再選挙が行われた今、不安を募らせるべきはエルドアン氏のほうだろう。

3月末に行われた統一地方選は、同氏の強権政治に対する信任投票とみられていた。しかし先日の再選挙によって、共和人民党(CHP)率いる野党連合が首都アンカラを含む3大都市のすべてを制した。中でも経済の中心地、イスタンブールで勝利したことは大きい。エルドアン氏が自ら語っているように「イスタンブールを制する者はトルコを制する」のである。

エルドアン氏は1990年代にイスタンブール市長として政界に進出した。そのため、今回の再選挙でも思いどおりに結果を覆してくるとみられていた。ところが、エルドアン氏の与党・公正発展党(AKP)は完敗に終わった。