モルガン・スタンレーMUFG証券 調査統括本部 株式調査部 エグゼクティブディレクター 小野雅弘
おの・まさひろ●慶応大学卒業後、山一証券入社。複数の証券会社を経て2003年から現職。(撮影:尾形文繁)

2013年に当時社長だった平井一夫氏(現シニアアドバイザー)が、現社長の吉田憲一郎氏を子会社から本体のCSO(最高戦略責任者)として呼び戻してからソニーの経営陣が一貫して言ってきたのは、これから「リカーリング(継続課金)型」のビジネスにしていくということだった。実際にその形は整いつつある。

ゲームではプラットフォームとしてのハードを普及させ、月額制サービスのプレイステーションネットワークで継続的に収益を取り込む、音楽でも版権を生かしたストリーミングサービスで稼ぐ、というように安定的な収益源を築くことに成功した。リカーリングモデルの推進や不採算事業の売却を経て、年間売り上げは8兆円、営業利益は8000億円の水準を出せるようになったのは過去と大きく違うところで、評価できる。

専業メーカーを意識し半導体投資も続けよ