4月末に首都カブールで行われた国民大会議。だが、和平は遠い(ロイター/アフロ)

米国の支援がなければ、アフガニスタンの政権と軍は長くはもたない。ガニ大統領が公式にそう認めたのは昨年1月のことだ。状況は今も変わっていない。アフガン政府は混乱を極め、国軍も反政府勢力タリバンの攻撃に何とか持ちこたえているにすぎない。

だが、米国のトランプ大統領はアフガン紛争の泥沼から足を抜きたがっている。ということは、タリバンとその支援勢力があえて追撃の手を緩めなければならない理由など、どこにもない。アフガンをめぐっては各勢力の利害が入り乱れており、米国とロシアが個別に和平を探ったのでは、永続的な紛争解決は望めないだろう。

アフガンの治安悪化が深刻化している背景には、主に政治的・地政学的な要因がある。2001年に米国が対テロ戦争を開始しタリバン政権が崩壊してから、アフガンではカルザイ政権(01〜14年)に続き、現職のガニ氏を大統領とする挙国一致政権が樹立された。だが、国内をまとめ上げられるほどの指導力は持ちえていない。