自民党が講談社のファッション誌『ViVi』に出した記事広告をめぐって、賛否両論が巻き起こっている。

自民党に対する批判のポイントは2つだ。1つは、自民党が政策ではなく、イメージで有権者の支持を得ようとしていること。もう1つは、そのイメージが実際の党の政策とは異なるとみられていることだ。本稿では前者について、マーケティングの視点から分析したい。

ビジネスにおけるマーケティングと政治におけるマーケティングは、構造的には同じである。そう主張するのは、マーケティングの父といわれるフィリップ・コトラーだ。「Overview of Political Candidate Marketing」と題された1975年の論文で詳しく述べている。「約束やお願い」を「投票」と交換するのが選挙のプロセスである。それは「商品やサービス」を「お金」と交換する買い物のプロセスと同じだと。