秋田県のほぼ中央部に位置する仙北市に、角館と呼ばれる街がある。街の西側には院内(いんない)川、東側には玉川が流れ、2つの河川は下流で雄物(おもの)川に合流する。

この街はかつて戸沢氏という氏族が治めていたが、関ケ原の合戦の後、戸沢氏が転封され、佐竹氏が久保田藩領として統治した。その後、佐竹氏19代の義宣(よしのぶ)の実弟である芦名義勝が整備した。

芦名氏が断絶した後は、京都の公家出身だった佐竹氏が京文化をこの地に伝えた。その結果、街は「みちのくの小京都」と呼ばれるまでに独特の風情と文化を備えた。街の北側は「内町」と呼ばれ、武士の居住区となり、商人は南側に店を構え「外町」を形成した。