[参加者PROFILE]

Aさん…デベロッパーの再開発事業部所属。首都圏某所に構えた事務所にてタワマンを仕込み中
 Bさん…ゼネコンの再開発担当。担当する地区での再開発がようやく着工にこぎ着けられて一安心
 Cさん…再開発コンサルタント。都心から地方までさまざまな案件に携わり、栄枯盛衰を見守ってきた

──最近、再開発が活発になってきています。

A:マンション用地の仕入れ競争が激しくなってきているので、再開発で土地を生み出さざるをえない。これまではゼネコン主導だったが、今ではデベロッパーが町会長などに再開発を持ちかけることもある。コンサルタントからのコンペを待っていたらなかなか取れないので、早めに接触してコンペが有利に運ぶようにする。

C:デベロッパーも再開発経験者の中途採用を増やしているみたいだ。某財閥系のデベロッパーなんて、昔は「素性のわからない地権者と一緒に仕事はできない」と言っていたのに、様変わりだよ。

──デベロッパーを選ぶコンペは、どんなふうに行われるのですか?

B:私が手がけた再開発では、大手や中堅デベロッパー8社に声をかけて、そのうち5社が応募してきた。開発している地区の沿線の鉄道会社が取りたがっていたのだが、結局坪単価で10万円くらい高値を提示した大手デベロッパーが持っていった。

A:評価項目はいろいろあるが、やはり保留床(再開発によって新規に生じたスペース)の買い取り価格が重要だ。組合としては高い価格で買ってくれたほうが好ましい。ただ保留床が欲しいあまり、ちょっと背伸びした金額を提示する会社もいて、大丈夫かと思うときがある。後々建築費を安くして帳尻を合わせるのだろうが。