日本関連の貨物を積んだタンカーがホルムズ海峡付近のオマーン湾で攻撃を受けた。日本が輸入する原油全体の80%、ガスの20%はホルムズ海峡を通過しており、この地域の安定は日本の安全保障に直結している(ISNA/AFP/アフロ)

日本の首相として41年ぶりにイランを訪れた安倍晋三首相は、6月13日に最高指導者のハメネイ師と会談し、米国との緊張緩和に向けた対話を求めた。まさにその頃、日本関連の貨物を積んだタンカー2隻がホルムズ海峡付近のオマーン湾で攻撃を受けた。

米国は4月にテロ支援組織と指定したイラン革命防衛隊による攻撃だと断じた。近く国連安全保障理事会で、米国とイランの激しいせめぎ合いが始まるだろう。

この地域の安定がいかに日本にとって重要かを再認識させる事態だ。日本が輸入する原油全体の80%、ガスの20%はホルムズ海峡を通過しているのだ。

安倍首相とハメネイ師、ロウハニ大統領の会談で、目に見える収穫はなかった。しかしこれまでの経緯を注意深く読み解けば、そこにはこれからの展開を示唆する情報が見え隠れしている。

日本への期待は何か

まず見ておくべきは、なぜイランが日本に米国との仲介を期待したかだ。