トランプ大統領とルビオ上院議員(右)。2016年大統領選の共和党候補選びではライバルとして争った(ロイター/アフロ)

小さな政府や自由貿易といった米国保守主義の理念を放棄したトランプ大統領は、保守派内部を混乱させ、奇妙な現象を引き起こしている。そうした現象について、折あるごとに本欄で触れてきた。今回は「リフォーモコン(reformocon)」と呼ばれる改革派保守の動きに触れたい。

リフォーモコンは、小さな政府など従来の保守理念に基づく政策の下で実質所得減などに直面し、不満を募らせていた白人労働者らをターゲットに動き出した運動だ。

もともと民主党支持だった白人労働者らは、1980年代のレーガン政権時代に大挙して共和党支持に回った(いわゆるレーガン・デモクラット)。リフォーモコンは彼らの経済的不安や不満が、人種対立的な怒りとなって発散される危険を懸念した。そうした事態になれば、黒人だけでなく中南米系も含めた人種的少数派がますます共和党を離れる。いずれ人口の多数派となる彼らを離反させたら共和党の未来はない、とリフォーモコンは考えた。